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<<   作成日時 : 2013/06/07 12:26   >>

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10年前、我家の増改築をしました。増築部分は私達の設計事務所のためのアトリエ。リフォーム部分は家族の居間と和室です。色々な素材を吟味し、できるだけ素材を活かした日本らしいものを使用したいと考えました。
当時、川越の蔵などを長年手がけられた左官職人さんと出会い、思考錯誤の結果、藁を入れた漆喰を10ミリの厚みで、アトリエの壁と天井に塗りました。
塗ったばかりの頃は少し黄色みがかっていた壁も、徐々に乾くにつれ白さが増していきました。といっても無機質な白というのではなく、なんとも温かみのある、独特な風合いを持つ白。
梅雨時、漆喰の調湿機能によって、アトリエは爽やかな空気で満たされています。実験住宅的な意味合いから、改築部分の居間の壁には珪藻土を塗り、比較することにしました。珪藻土も調湿や消臭に優れた素材です。調湿では漆喰が優れていると感じますが、消臭は珪藻土でしょうか。今後も経過を見守っていきたいと思います。
もとは寝室のデッドスペースだった場所は、3帖ほどの小さな和室にしました。人が座れる高さに床を嵩上げして、床下には収納スペースを設け、小上りのようなしつらえとしました。
壁と天井には、「柿渋灰かぶせ和紙」を張りました。その名の通り、和紙に柿渋を塗り、灰をまぶした素材で、触るとがさがさしていますが、それがまた良い感じ。1枚1枚手作りのため、不均一で、とても味わい深く、防虫効果や丈夫さも特徴です。
クロスと違って、和紙はとても厚く、切ったり、曲げたり、扱いの難しい素材なので、表具屋さんに張って頂くことになりました。
深い灰色で包まれた和室には、あえて天井に照明は付けず、夜は、その究極の暗さと狭さを楽しんでいます。



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