ナイーブアート

昨日ご紹介した、『ねむの木のこどもたちとまり子美術展』の子供たちの絵は、『ナイーブアート』と呼ばれています。正式な学校で勉強した絵ではなく、好きな時に好きな色で自分を表現する絵を意味します。実際のこどもたちの絵は、とても自己流で描かれたとは思えないほど緻密で、豊かな表現力、そして、きらきらと光る宝石のような色彩が散りばめられています。
ねむの木学園のホームページにある、学園の概要から抜粋しますと、「日本のこどもとして幸せに生きる権利をもちながら、肢体に不自由を持ち、知恵に遅れを持ち、両親のない子、家庭での養育困難な子、また家庭から通学困難な子に生活教育を受けながら義務教育をと、1968年、日本で初めての肢体不自由児のための養護施設を設立いたしました。・・・」とあります。設立された宮城まり子さんは、そんな子供たちが描いた3万枚以上におよぶ絵をまとめて、この展覧会を開いたのです。
展覧会の会場で、私が興味を持ったのは、やましたゆみこさんの絵です。花や山、うさぎやわんちゃん、わたしとおかあさん(宮城まり子さん)、おともだち、家々・・・これらが画面に数えきれないほど描かれているその絵を観ていると、自分の中で想像しきれないくらいの大きな世界にぽつんと佇んでいるような感じがします。でも、ちっとも寂しくはありません。ゆみこさんが、宇宙級の無限な愛情で包まれているからかもしれません。『ポスト君』という絵は、黄色い花々を背景としていて、絵の下ぎりぎりの、中心よりもやや右に赤い郵便ポストが、だれかの便りを待ち続けているようにぽつんと描かれています。「ここにポストを描こうって、子供が考えるかな?」というくらい、絶妙な位置にぽつんと。『ねむの木村の夢』では、一軒一軒、違う窓や屋根や壁を持つ家々の上空を、2つの気球が仲良く漂っています。主体の位置によって、平面の絵が奥行や高さを生みだします。これら、ゆみこさんの絵には、花や木などの背景の後ろに、単色の背景があるのですが、青や緑や紺やオレンジといった色は、花や木の色をさらに際立たせており、本当に素晴らしいと思います。
ゆみこさんの絵や、こどもたちの絵の一部は、ねむの木学園のホームページで見ることができるので、是非のぞいてみてください。→http://www.nemunoki.or.jp/




ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック