クロとシロ

昨日は、久々に仕事も用事もなかったので、前から気になっていたマイケル・アリアス監督の『鉄コン筋クリート』のDVDを借りて見ることにしました。原作のマンガは読んだことがないのですが、「鉄筋コンクリート」の2文字を入れ替えたタイトルは意味深です。
この映画は、手描き風の少し色褪せたアニメーションで、都市の描写が細かく(看板や煙突の煙など)、舞台は大阪の街を思わせます。ストーリーは、ある町に住むクロとシロという主人公の2人が、再開発で町を乗っ取ろうとする悪物と戦うというもので、どこかで聞いたことがありそうな話ですが、クロとシロが普通の子供であることが、正統派のヒーロー物とは一線を画しています。どこにでも飛ぶことができるクロは、いつも高い場所から町全体を観察しわずかな変化も見過ごしません。窃盗や喧嘩など悪事を働く二人は警察から目をつけられ、鼻を垂らしたシロは大した武器も持たずに大人(怪物のような)に立ち向かい、あるときは大怪我をして生死をさまよい、シロを守れなかったクロはホームレス仲間の老人に弱音を吐いて、結局一人ではどうしようもなくなり警察にシロを委ねます。所詮は悪ガキどもの戯れと言いたくもなりますが、どこか憎めません。クロとシロは一心同体ですが、闇と光という両極端の存在でもあり、途中、クロが悪の渦巻く闇に捕らわれそうになるのを必死でシロが引き戻し事なきを得るのですが、わずかな変化で失われる世の中の「均衡」と重なります。クロとシロのその後が気になるところ、続編を期待しています。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック