往訪:旧フランス大使館(ノー・マンズ・ランド展)

旧フランス大使館で開催されているノー・マンズ・ランド展に行ってきました。





解体前の建物全てがギャラリーになっています。というより、建物自体がその臓物を含めて全てアートになったと言った方が良いでしょうか。
映画「ノー・マンズ・ランド」が、ボスニア軍とセルビア軍の中間地帯での出来事を通して、紛争の様々な側面を描いたものなら、当展覧会は、過去と未来、建設と解体といったものの中間地帯をアートで一時的にフリーズし、グローバル化して久しい経済活動の一端を垣間見せたものだと言えるでしょう。
いずれにしても、量、質ともに見ごたえのある展覧会でした。
この旧大使館横には、竹中工務店による新しい大使館が既に完成しており、当跡地では、定期借地した土地でPEI事業というスキームでマンションが計画されており、いろいろな意味で完成が待たれます。

展覧会に話を戻すと、アートや企画内容に劣らず、近代建築としての建物自体が良かったです。



アプローチ、中庭、建物と続く物語のある平面構成。彫の深いRCの立面。最近は流行らないのでしょうが、わくわくするような楽しさがあります。
また、ピエールシャローによるガラスの家を思い出させる階段や、大使館としてのセキュリティーディテールは、現在の設計実務にも参考になります。





設計者のジョセフ・ベルモンは24歳でこの建物を設計したそうですが、その後も、デファンス地区開発整備公社の総裁を努めるなど活躍したそうです。
以前、日本での特別講義をまとめた本がアトリエにありますが、時間のあるとき再読しようと思いました。

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