エドワード・ホッパーの窓

国立新美術館で行われた『モダン・アート、アメリカン』展を観て依頼、
エドワード・ホッパーの描く「窓」が気になっていました。
どこか、うら寂しい雰囲気を伝える窓です。
そして、その美術館を観た帰り、
特に窓が印象的だった三枚の絵葉書を購入しました。
ホッパーの描く窓は、様々な物語をそこに凝縮しているように見えます。

品切れしたのか、あるいは空き店舗なのか、何も無いショーウィンドウ。(日曜日、1926年)


街へ繰り出したかのか、それとも家の中に潜んでいるのか、ひと気の無い窓。(都会に近付く、1946年)


夜明け前なのか、夕暮れ時なのか、街のシルエットに消える全ての窓。(パワー、1933年)



前回の「美の巨人たち」(テレビ東京)は、ホッパーを取り上げていましたが、
それによれば、ヒッチコックによるサスペンス映画の名作「サイコ」は、
一件の家が描かれただけのホッパーの絵から、
全てのインスピレーションを得て創られたそうです。
ヒッチコックは、明るい陽光に照らされる家にではなく、
薄暗い窓の中に不気味な物語を見出したようです。



再びテレビによれば、特需に沸く黄金の1920年代と呼ばれるアメリカで、
多くの画家が繁栄の象徴である摩天楼を描くなか、
ホッパーは、それらに取り残されるものたちを描こうとしたそうです。
私が窓から見出した絵の寂しさは、そんな時代の裏側を見つめる画家の眼差しと、
それらを画面に定着してしまう、並外れた力量によるものでした。

建築こそ、窓を表現する芸術です。
私達も、モダンアートに負けない豊かな「窓」を追求して行きたいと思います。
(↓ホッパーの作品を紹介するきれいなHPを見つけました。)

http://www.nga.gov/exhibitions/2007/hopper/timeline/timeline.shtm


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