建築視察_水 / ガラス

隈研吾さんの水/ガラスを往訪しました。



もう20年以上前の話ですが、バイトとして隈事務所に出入りしていた頃の作品で、
当時、立面図の色付けや、階段のアクソメ図を手書きでお手伝いさせて頂いた懐かしい作品です。
後に完成した水/ガラスを雑誌で見ることになるのですが、
図面では全く想像出来なかった今まで見たことのない質の透明感に、とても驚いたことを覚えています。



隈事務所でのバイトは、非常勤講師として大学に来た隈先生の授業がとにかく楽しく、
課題が終了すると同時に隈先生にお願いして働かせて頂くことになるのですが、
当時、木造一軒家で総勢5人程度の事務所内からスタディーされた数々の建築が、世界の隈研吾の始まりだったと思うと、なんだか不思議な感じがするのと同時に、とても貴重な時間だったと感慨深くもあります。
隈事務所での話を続けますが、
当時から論客だった先生がどんな本を読まれているかも興味があり、
机に置かれた本のタイトルを控えたり、所員との打合せに耳をそば立たせていました。
ちなみに、私が事務所に居たころは、ドゥルーズの「アンチ・オイディプス」や、
東浩紀の「存在論的、郵便的」などを、執筆しながら付箋の代わりに鉛筆を差し込んだ状態で、
同時に何冊も読まれていて、とても刺激的でした。

視察の印象に戻りますが、この空間を体感したことの最大の収穫は、
抜けるような水とガラスが印象的な最上階だけでなく、地面の庭を取り込んだ最下階も実に成功していることで、
全ての階を体感した後、まっさらな土地を前に、あれだけ劇的に変わる風景をさり気なく各階にセットした隈さんの構想力と実現力に感嘆せざるを得ませんでした。



昔話が長くなりましたが、あの透明感を自分もいつか追及してみたいと思いました。



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