寅さん全部見るのも結構つらいよ_その9

今日は9作目の寅さん、「男はつらいよ」(柴又慕情)のレポートです。

本作では、いよいよというか、吉永小百合さんが登場します。



最近、市川崑監督の「細雪」で見た吉永さんも綺麗でしたが、若さがみなぎる今回の吉永さんも良いです。
気のせいかもしれませんが、吉永さんの登場に際して、クラシック音楽がかかったり、寅さんと初対面するかと思いきや、その脇を素通りするだけだったりと、制作側も大女優さんを出し惜しみしているようにすら感じました。
さて、ストーリーですが、今回の寅さんは、マドンナとの出会い方にしても、あるいは振られ方にしても、少々ひねりが欲しいように感じました。それとも、見る私の側にマンネリ感が出てしまったのかもしれません。

物語は、とらやの入口にぶら下がる「貸間有り」の札を見た寅さんが引き起こす一悶着から始まります。
自分の部屋に他人が住むことを怒る寅さんの気持ちもわかりますが、今で言えばシェアハウスに近い住まい方を可能にするとらやの間取りの方に、妙に関心してしまいました。(正直、ストーリーに物足りなさを感じてしまったので、今回は横道にそれます。)

実は寅さんの家って凄いフレキシブルで、店の入口からタコ社長の印刷場まで続く土間があったり、その土間から二階に上がる階段と、居間の脇から二階に上がる二つの階段があったりと、住まい方によっては、間貸しをしても、住人同士の距離感を上手く保てる間取りになっています。
少し先走りますが、実際に10作目では、大学教授が二階の一間を借りたり、11作目では、二階の二つの部屋越しに、寅さんとマドンナが会話をするシーンが出てきます。別の階段を使い、音の配慮をすれば別棟のように、一緒の階段を使い隣の部屋同士で会話を楽しめば、一軒家のように使うことが可能な柔軟な間取りと言えます。

いつか、「男はつらいよ」の空間分析に挑みたいと思います。

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