寅さん全部見るのも結構つらいよ_その3

今回の「男はつらいよ」レポートは第3作目、「男はつらいよ フーテンの寅」。

監督は山田洋次さんではなく、森崎東(もりさきあずま)監督です。山田監督が東大なら、森崎監督は京大法学部。
監督の世界で生きてゆくのも結構つらそうですね。
内容はと言えば、私の笑いの壺は山田監督に反応するらしく、本作では、ふき出してしまうような笑いの部分が少なく感じました。
それでも、寅さんのヤクザ(テキヤ)な側面への光の当て方は独特で、喧嘩シーンや先輩テキヤに対して仁義を切るシーンでは、前作までとは異なる寅さんを味わうことが出来ました。同時期に高倉健主演の「ザ・ヤクザ」を見ましたが、寅さんの迫力も負けていませんでした。



そんな訳で、本作のテーマを決めるとすれば、「テキヤの寅さん」が妥当なところではないでしょうか。
毎回勝手にテーマを決めてきたのですが、1作目、2作目がそれぞれ「父」、「母」をテーマとさせて頂きましたので、それに続く本作のテーマが、いよいよ寅さん自身のアイデンティティである「テキヤ」となることは、とても流れが良く思います。
48作続くこのシリーズの中でも、山田羊次さん以外が監督を努めるのは、本作と次の4作目だけです。そんな意味でも必見の作品と言えそうです。

-ミニトピックス-
ほんのわずかですが、旅館の仲居として若き日の樹木希林さんが出演します。20代の希林さんです。最近もいろいろな意味で存在感を増している希林さんですが、そんな希林さんを影ながら応援しています。





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