テーマ:読書

小説のなかの街を偲ぶ

「西片町」という町を小説で知りました。 東大近くのこの地は、「学者町」として有名だったらしいのですが、 私は今回初めて知りました。 この町が気になったのは、たまたま同時に読んでいた、 太宰の「斜陽」と漱石の「三四郎」のどちらにも登場したからです。 特に、戦後直後を描いた「斜陽」では、 小説の中に戦後の悲壮感が全く感じられない…
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書評「ビルディングタイプの解剖学」

建築学科を出た人なら、近代建築(モダンアーキテクチュア)という言葉には、深い親しみがあると思います。 アバンギャルドとしてのコルビュジェやミースを思い出す人もいれば、卒業旅行の巡礼地として、むしろ古典的なものとして思い出す人もいるかと思います。 近代の歴史性を排除するような抽象的な思考が限界に達して、ポストモダンの時代へ・・・云々・…
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住宅は建築か

これ読んでみたら、と旦那に1冊の本を渡された。ギャラリー・間 20周年を記念して、今年の2月まで開催されていた『日本の現代住宅 1985-2005』の連続講演会の全記録だ。まず、磯崎氏の「住宅は建築か」という刺激的なタイトルのつけられた章から読み始めた。 冒頭から、磯崎氏は、「住宅を一生懸命つくっている真面目な建築家たちに三度目の水を…
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深海の光景

磯崎新氏の『海のエロス』を読んでみた。以前にも読んだことがあるが、伊東豊雄氏の本で引用されていた、ラ・トゥレットについてのくだりが気になった。それは、ル・コルビュジェの最後、カプ・マルタンでの海の死からの書き出しで始まる。 コルビュジェの出発点である『ピュリスム』、純粋形態の空間、永遠に時を止めたような白い建築。それは、新しい世紀の幕…
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光について思うこと

私はだらだらと本を読みます。一冊を集中して読めば、1週間くらいで読めそうなものですが、早く読み終わるのがもったいないと思う本もあれば、読んでも読んでも、脳に霞がかかったように理解不能な本もあり、だいたいそんな本を2冊から3冊、平行して読むわけです。現在進行形で読んでいるのは、17年前に出版された伊東豊雄さんの『風の変様体』と9年前に出版…
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テレビと食卓

『子供と大人が向き合う場所』という建築のコンペをみつけて、ふと頭に浮んだことがあります。私が小さい頃(かれこれ30年以上も前)は、一家にテレビは1台でしたから、宿題を終わらせ、お手伝いをしたりして、親の機嫌を伺いつつ、「今日は7時からアニメが見たい!」と言うと、「今日は、いいよ」と、父はしぶしぶ、CMの間だけ、自分の番組を見るためにチャ…
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スカルパが気になる

先日、建築家の古谷誠章さんのカルロ・スカルパに関する文を読んでいたら、スカルパの写真集がほしくなり、早速手に入れました。建築家の斎藤裕氏が撮影したもので、『ブリオン家の墓地』のあらゆる表情が楽しめます。私は、イタリアがどこよりも好きで、何度かベネチアにあるスカルパの設計したオリベッティ・ショールームを訪れたことがあります。タイプライター…
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建築が成長すると

銀座に昨年12月にオープンした、あわいピンク色の外壁に牛柄というのか、ダルメシアン柄のような穴が無造作に開けられた、銀座ミキモトビル2を訪れた方も多いことでしょう。先日、ブログで話題にした、伊東豊雄氏の設計によるのですが、表層と構造を一体化させることで建築の強さを表現したいという試みから、鉄板でコンクリートをサンドイッチした厚さ200m…
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